日本百名山、幌尻岳の「トイレ問題」。登山ブームの今、いったい他人のブツは誰が運び出すべきなのか?

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どーも、冨安です。

本日は、日本百名山でもある幌尻岳の排泄物人力運搬に行ってきました。

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登山ブームの今、登山客が増えればそれだけ、ゴミやし尿も含め山への悪影響は大きくなり、その中の1つに排泄物の処理の問題があります。

幌尻岳においては、日高山脈ファンクラブが主催してボランティアを募って、山荘の排泄物を担ぎおろしています。

10年間継続されている取り組みです。

今日は、僕もそこに行って担ぎおろしてきました!

本日はそんな山荘の排泄物問題から現状まで色々と考えてみたいと思います。

自然界では処理しきれない登山客の排泄物

人間の排泄物は自然界に放置していた場合、バクテリアが分解をして1週間もすれば跡形もなくなるそう。

しかし当然ながら、幌尻岳であれば7月〜9月の期間に3000人ほどの登山客が訪れますから、バクテリアの濾過能力をオーバーしてしまいます。処理しきれません。

処理しきれなかった排泄物は、雨水や地下に浸透して渓流を汚染します。

平取町を流れる沙流川の源流が汚染されているわけですから、山で汚染された水は下流の農業用水や生活用水にも悪影響をもたらします。

幌尻山荘でも排泄物による山岳環境汚染が発覚して2003年から今の活動されているそうです。

おれまだ中学生か?笑

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登山客の協力なしには、幌尻岳の清流も維持できないわけですね。

幌尻山荘では、そんな現状に対応してバイオトイレを導入して、排泄物は減っているそうです。

ヘリで運搬するか・人力で運搬するか?

山荘にある排泄物の処理方法としてヘリで運搬するか、人力で運搬するか、という選択肢があります。

山奥な上に、沢を徒渉しないといけないから運搬方法は選択肢限られますよね。

ヘリですと1回で数100万かかるそうで、これまで10年間は日高山脈ファンクラブの方々を中心にしたボランティアで担ぎおろしているのが現状です。

山荘に向かい取水口から歩き始める

では本日の様子です。

最近北海道は肌寒いので、早朝は寒いくらいでした。

ここからスタート。

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晴れてて気持ちよかったです!

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水はとても澄んでいます。

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渡渉の様子。全部で10カ所前後くらい。

この時期だと、水冷たくて足先がとても冷えます。

晴れてたからいいのですが、雨でも降ったらこの時期かなり冷えるだろうなと思いました。

増水した時に間違って流されたら、この時期なら自分なら死ぬ。

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沢の水量は少なめでした。

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幌尻山荘到着

歩くこと1時間ちょいくらいですかね、結構あっという間です。

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今年は日帰りで行って汲取作業はしませんでしたが、ここで一斗缶に排泄物を詰め込みます。

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臭いはかなりきついですね。

間違っても、鼻で呼吸はできません!

個人的には担ぎおろすよりも、この汲取作業の方がしんどく感じます笑

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今年の写真ではないですが、こんな感じで詰め込んだ一斗缶を担ぎおろします。

だいたい1缶、10キロ〜15キロくらいです。

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毎年、昼はカレーです笑

ストイックな感じではなく、ワイワイと楽しい感じでやっています!

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担ぎおろす

昼を食べ終わったら、担ぎおろします。

今年は水量が少なかったので幾分楽でした。

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水量が多いと、流されそうになりますね。

股下くらいだったら結構こわいなと感じます。

こんな感じで担ぎおろします。

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取水口まで戻ったら、計測をします。

僕は23キロ運んでました。いい運動になりました!

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最後に待っているイヤな作業

担ぎおろして終わりたいのですが、まだ終わりません。

詰め込んだ排泄物を流し込みます。

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これがうまくやらないと、ペチャペチャーって自分に跳ね返ってくる笑

この作業は誰も好き好んでやりたくないですわな。

誰が、山の排泄物を担ぎおろすべきなのか?

幌尻岳の排泄物を担ぎおろすまでの、1連の流れをご紹介しましたがいかがだったでしょうか?

他の山がどうなのかは、あまり知らないのですが幌尻岳ではこのように多くのボランティアにより山の環境が守られています。

日高山脈ファンクラブ主催では今年で最後にする、とのことでしたので今後どうするかが問題です。

山荘の排泄物を処理するのに、1番理想的なのは登山客一人一人が自分のものは自分で持ち帰ることだと思います。

携帯トイレもあるので、一人一人が持ち帰れば管理側としてもこんなに素晴らしいことはないんじゃないかと思います。

ただそのような意識啓発はすぐできるわけもないので、非現実的です。

誰かが担ぎおろすとすれば、山荘料金を上乗せして登山客に負担してもらう形で、賃金を出して担ぎおろし隊を形成するのが現実的な選択肢として思いつきます。

とりあえず、10年間ボランティア活動を続けて頂いた日高山脈ファンクラブの方々には頭が上がらないですねー。

10年間お疲れさまでした!

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