どーもです。
最近、天才と発達障害という本を読みました。
人って百人いれば、経験や知識や脳の構造によって
同じ景色を見ても、見てる部分や感じることは全く違いますよね。
その人によって異なる認知の世界を
視覚的優位・聴覚優位という切り口で考察している本です。
めっちゃ面白いです!
視覚優位は「サグラダ・ファミリア聖堂」で有名なアントニオ・ガウディ
聴覚優位は「不思議の国のアリス」で有名なルイス・キャロル
これらを生み出したのは彼らの認知の偏り、だとして
この対照的な2人の認知を比較しながら解説が進みます。
「サグラダ・ファミリア聖堂」も「不思議の国のアリス」の世界観も常人では思いつかないですが、
この芸術を生み出したのは認知の偏りである!と本書では言います。
2つの認知の特徴を見てみましょう。
視覚優位な人って!?
- 視覚で直接ものみて考えることができるらしく、自身の頭の中の映像を使って思考する空間認知が得意
- ものの名前を覚えることなく、脳裏に映像を描いて考えている
- 例えば、建築家の方やものづくりに携わる方
- 図面があれば、その完成形が頭の中に映像としてイメージできる
- 幾何とか図形の問題は得意
- 同時処理・・・視覚的に全体をイメージできるので、1度に多くの情報を処理することができる。
- 積み木や砂遊び、折り紙など立体的なものづくりをする子供?
- 読み書きは苦手
聴覚優位な人って!?
- 言葉を聴覚で覚えて、知識として積み重ねて思考している
- 空間認知が苦手だが、踏襲性を必要とする学習や語学などは、得意
- 継次処理…聴覚や言語からの情報をもとに、いっぺんにではなく時間を追い、順番に段階を追って理解することが得意
- 全体よりも細かいことに関心を示す
上記の情報はごくごく1部ですが、この認知の違いがあるっていうこと知っていると、
自分の特徴も把握できて、私生活から仕事まで幅広く活かすことができると思います。
こんな文字だけ見てもわかりずらいと思いますので、
絵
で聴覚優位と視覚優位について考えてみましょう。
僕は結構、聴覚優位に偏っているのではないかと考えてるのですが
その理由を今から僕の描いた絵によって、ご理解して頂きます。
僕が描いたとある絵を見ることによって、言葉だけではわかりずらい
聴覚優位と視覚優位
ざっくりとはご理解頂けるはずです。
これからの問いに
あー!わかる!
と、僕に共感した人は聴覚優位です。
え、なにそれ!?いやいや、そんなわけないでしょ!!
と思った方は視覚優位ですね。
それではみてみましょうか!
3・・2・・
1・・
皆様はアメトークの絵心ない芸人ってご覧になられましたか?
文字通り、絵が下手くそな人たちが集まって絵心のなさを披露しあう会。
チュートリアル徳井、蛍原、ロザン宇治原、中川家れいじなどなどが出演。
マジでびっくりするくらい下手くそな絵が飛び出すわけです。
いかがでしょうか?
個人的にはチュートリアル徳井のゴリラが1番笑えます!
さてこの絵心のなさ
皆様はどう思いますか?
いい年してる大人がかく絵なのかとバカにしますか?
バカにしますよね!
こんな下手くそな絵どうやったら生まれるんでしょう??
僕もiPadのホワイドボードというアプリで
自分とカメとパンダとキリンを書いてみました。
絵心ない芸人よりも上手いです。
断言しておきます!
まともな物からいきますね。
まず僕です。
これはまあまあな出来です。
上手くないですか!?
次はカメです。
カメっぽさでてますよね?
70点はあげたい所。
絵心ない芸人より上手いですよね?笑
だんだん酷くなってきます。
次はパンダです。
パンダって白黒ですよね?
全然違う気がするんですけど・・・耳ってありましたっけ?笑
不細工なピカチュウみたいになってしまった・・・。
そして最後は1番酷いです。
キリンです。
マジでキリンはめっちゃ難しかったです。
立体感を頑張って出そうと努力したのですが、これが限界でした。
もはや、ゲゲゲの鬼太郎のいったもめんですよね笑
それから動物の表情ってどうやって表現すればいいんでしょうか?
絵心ない芸人の絵もそうですが、表情がどれも似たりよったりな感じがありませんか?
絵が上手な人からしたら、ふざけてるように見えるかもしれないんですけど、本当にこんな絵しか書けないんですよね。
ゆるキャラとかにどうですかね?笑
絵心ない芸人との共通点
そして、絵心ない芸人と僕の絵を見て
その共通点は何だと思いますか?
共通点は
絵の立体感のなさ
ではないでしょうか?
絵心ない芸人も僕も2次元、3次元の感覚にめちゃくちゃ弱いんだと思います。
つまり、聴覚優位への偏りが強い。
空間認知能力みたいなのは相当低くて
例えば僕で言えば小学校の時とか、図画工作、美術、家庭科とか苦痛でした。
折り紙とか工作とかめちゃくちゃ苦手だし、
裁縫とかもすごい苦手です。
折り紙なら、ここをこう折ったら、こうなる!みたいなのが全然見えないです。
鶴とか折れないです。マジ無理です。
ハサミで紙切るのも普通にまっすぐ切れなくて、曲がります(笑)
裁縫は、ここを通して、表裏ひっくり返して、とかやってたら頭がこんがらがってわけわからなくなります。
1度に色んなことを考えることができないです。
立体感覚に乏しいから、イベントの飾り付け、モノづくりや同時に2つ以上のことを考える手作業はかなり苦手です。
今度は、絵で考えてみましょう。
キリンを書こうとしたとき、キリンが映像として全く頭の中に出てこないんです僕の場合。
それはおそらく僕が普段、映像ではなく言語を通して思考をしているからだと思います。
キリンを絵でかこうとすると、キリンの映像ではなく、でかい!葉っぱ食べる!足が細長い!
このように言語が出てくるんです。
だから僕は結構、聴覚優位に偏った人間だと思います。
このキリンの絵を見ればお察し頂けますよねw
絵心がない人って手先も不器用なんじゃないかなと思うんですが、絵心がない皆様どうでしょう!?
僕に共感した人はきっと聴覚優位で、言語中心の思考をされていると思いますよ。
視覚優位の人
立体感のある絵をかくことができる絵心ある方は、視覚優位の認知をしているのだと思います。
キリンを立体的に上手にかける人は視覚優位でしょう(笑)
建築士の人はまさに図面から映像で完成形をイメージするはずですから、視覚優位。
後は、モノづくりのデザイナーやインテリアが好きな人とかもきっと視覚優位。
また視覚優位には全体を見るから奇妙な点にも気づきやすいという特徴があるそう。
だから、日常会話の中で、ツッコミがめちゃくちゃ上手い人は視覚優位だと思います。
最後に
特徴について紹介しだしたらキリがないのですが
視覚優位、聴覚優位
これがあまりにも偏ると認知障害、アスペルガー症候群と呼ばれるようになります。
そのため、この認知の違いは人の上に立つ教育者の方ほど心得るべきものだと感じます。
自分と違った人や価値観合わない人間を排除するのが
イジメであり、今の社会の閉塞感、
だとすれば、
人は物事の認知の仕方がそれぞれ異なり
同じ世界でも自分と異なった世界が見えている、
そんなことを理解し合えば、もっと少数派の人間でも生きやすい世の中になるのではないでしょうか?
そんな風になればいいなと思います。
視覚優位と聴覚優位という考え方は新しい物の考え方や見方のヒントをくれる本です。
今回の記事で書いたのは認知学の序の口でしかないです。
さらに認知の世界、視覚優位と聴覚優位、の世界観を掘り下げて知りたい方は是非ご一読くださいませ(^^)
聴覚優位、視覚優位に加えて言語優位まで加えた解説をしているのが
こちらの本です。自分がどの認知が優れているのかわかるテスト付きですので面白いですよ!
ご興味ある方はこちらも是非(^^)