最近、電子工作をする中で、部屋に細々したパーツが増えてきた。それを整理するためにパンチングボードを買って、そこに引っ掛ける小物を3Dプリンターで作ってみている。
今年の4月くらいから3Dプリンターを使っているけれど、やっぱり目的がないと使わないな、と感じる。日常生活の中で、わざわざ3Dプリンターで作ろうと思うものは、そんなにない。
でも、パンチングボードのように具体的な使い道があると、「これを作ったらいいんじゃね」という発想が出てくる。
AIに言葉で伝えてものを作れると思い、買ってみた
そもそも僕が3Dプリンターを買ったのは、AIがかなりの精度で3Dモデリングをしてくれるようになってきたからだ。
AIがモデリングをやってくれるということは、3Dプリンターを使うこと自体も、めちゃくちゃ簡単になっているんじゃないか。「こういうものを作りたい」と自然言語で伝えたら、作りたいものが作れる。そんな世界になっているのかなと思って、試してみることにした。
使っているのは、Bambu LabのA1 mini。最初なので、3万円くらいで買えるものから始めてみた。
作れるようになっても、作りたいものは自動では出てこない
実際に使ってみると、作るハードルが下がることと、使う機会が増えることは別なんだなと思う。
そもそも普段の生活で、小物を自分で作ろうと考えることがあまりない。「こういう場面で、こうやったら3Dプリンターを使えるんじゃないか」という発想がないと、AIに何かを頼むところまでたどり着かない。
AIがモデルを作ってくれるとしても、その前に「これを作ったら便利そうだな」と思いつくのは人間だ。そこがすごく大事なんだと思う。
パンチングボードの収納小物は、身近で試しやすい題材
その意味で、パンチングボードに取り付ける小物は、いい題材だなと感じている。
整理したいパーツがあって、取り付ける場所も決まっている。何を置きたいのかが具体的だから、AIにも作りたいものを伝えやすい。
製作するときは、パンチングボードの穴の寸法に合わせて、「こういうものを置けるものを作りたい」と指示を出す。すると、AIが3Dプリントできるモデルから印刷用のデータまで作ってくれる。
寸法と目的を伝えたら、あとは人間が印刷ボタンを押すだけ。そんな感覚に近づいてきている。
僕が使っているA1 miniでは、まずはこうした小物作りから始めるのがよさそうだ。
「これ、3Dプリンターで作れるかも」と考える回路を育てたい
3Dプリンターを活用するには、操作を覚えるだけでなく、普段の生活の中で使い道を思いつくための「脳の回路」が必要なんだと思う。
何かを整理したいときや、ちょっとした不便を感じたときに、「これ、3Dプリンターで作れるんじゃないか」と考えられるかどうか。
その回路を作っていくためにも、まずはパンチングボードで使える小物をいろいろ作ってみたい。身近なところで実際に作って使うことが、次の使い道を思いつくきっかけになるのかなと思っている。