9月11日、むかわ町のブロッコリー畑で音声メモを残した。そのとき話していたのは、「今年は、今のところ非常にいい感じだ」ということだった。
その日の記録をもとに、畑で続けてきたことを振り返ってみる。
掲載写真はすべて2026年9月11日に撮影したもの。
畑の癖がわからないところから
むかわ町での栽培は、3年目ぐらいになると思う。もともとは牧草だった耕作放棄地からのスタートだった。
雑草のあるところをまずひっくり返す。土づくりも、この畑にはどういう癖があるのかも、わからない中で取り組んできた。苦土欠乏のような、いろんな欠乏症状が出ながらも栽培を続けてきた。
北海道でブロッコリーを栽培する中で、9月は値段を期待している時期だ。本州が暑くてブロッコリーを取りにくくなる時期に、北海道産の値段が上がる。そういう時期を見込んで、8、9、10月ぐらいをめがけて集中的に栽培している。
9月11日時点では、いい感じに育っていた
もちろん、何も問題がなかったわけではない。ところどころ、ブロッコリーの葉っぱが薄いような、苦土欠乏と見られる症状はあった。
それでも、その時点では線状降水帯のような極端な天気に見舞われることもなく、ほぼA品で出せているんじゃないかな、という感触だった。
朝晩は寒くなってきていて、晴れた日の日中は20〜25度ぐらいになるかな、という天気だった。
品種や農薬を変えて、様子を見る
例年、この時期はブロッコリーに黒すす病が結構出てきて、苦労している。
今年は品種を変えてみたり、使う農薬を変えてみたりした。その中で、9月11日時点では黒すす病は抑えられていた。
極端な天気にも見舞われず、いいブロッコリーを出荷できている。あの日は、それが何よりだなと感じていた。
畑の癖がわからないところから取り組んで、欠乏症状も見ながら栽培を続ける。品種や農薬を変えて、その様子を見る。日々、観察と実験の繰り返しだ。