どーも、冨安です。
現在も大分県にいます。隙間時間を見計らっては、色々な地域に足を運んでいます。
本日は「天ヶ瀬温泉」という地域をご紹介いたします。
大分県は日本一の温泉の県として有名で、特に湯布院や別府はご存じの方が多いかと思います。大分県の中で特に温泉資源な豊富なエリアを豊後三大温泉、と呼んでいて湯布院・別府も含まれています。
そして豊後三大温泉のもう1つの温泉が、今回ご紹介する「天ヶ瀬温泉」です。
湯布院・別府と比べると名前を知らない方が多いのかなと思います。
天ヶ瀬、という地域は日田市の中にあります。
湯布院から1時間、別府からだと1時間半くらいでしょうか。
玖珠川沿いに立ち並ぶ温泉街
天ヶ瀬温泉は玖珠川に沿うように、温泉街が形成されています。
温泉地としての歴史は古く、1000年以上前に天武天皇の時に誕生したと言われ、江戸時代には幕府直轄地として栄えた日田の幕僚が湯治場として利用してきたそう。
ホテルが建ち並んでる様子も見えますが、天ヶ瀬温泉が栄えたきっかけは戦後の石炭産業の影響です。筑豊炭田の炭鉱マンが数多く訪れたそう。
しかしその繁栄は長く続かず、石炭産業の衰退・バブル崩壊・高速の開通などにより現在はすっかり閑散とした温泉街になった様子。
湯布院や別府という全国的にも有名なライバルもいて、資源に恵まれても観光地として栄えるには歓楽街化する以外の道が必要だったのかもしれませんね。
実際に町を歩いてみると、休日でしたが人気はなく閑散とした様子。やっていないお店も多かったです。
成功した観光地として取り上げられる湯布院とは対照的??
何となくお菓子屋さんに入ってみる。
ここのばあちゃんに「休んでいきなさい」と言われたので休んでいくことに。
そして聞いてみると、共同露天風呂が100円とのことで、そこに行きなさいとご指示を頂きました笑
温泉に行くつもりはなく、タオルがなかったのですがタオルをくれました笑
開放的すぎる共同露天風呂
個人的には天ヶ瀬温泉の魅力は、この川沿いに5箇所ある共同露天風呂だと思います。何というか日本の温泉文化の原風景を見ているような感じがするんですよね。
わかりますかね?左下の辺りが温泉になっています。もはや川か温泉か、よく分からない笑
川につかってるかのような気分になれる場所です。
そして開放的すぎる笑
もはや覆い隠すモノは何もないに等しく、最高の開放感の中で自然と一体になることができます!ちなみに5箇所ある温泉は全て混浴です。
僕は薬師の湯に行ってみることに。
脱衣所。
この共同露天風呂は自治会で運営されています。
洪水になると、川の方が水位が上がることもありルールには厳しいようです。
超シンプルですが源泉掛け流し。
気持ち、敷居があります笑。 ここに入ることができる勇気ある観光客の女性はいるのでしょうか?笑
最近は露天といっても、せっかくの自然を全然見れない温泉も多くないですか??人生で最も開放的な露天風呂だったように感じます。
露天風呂から眺める玖珠川は最高です。
どんなに豪華な施設のある温泉よりも、雄大な自然を感じることができる温泉が最も贅沢なのではないかと感じました!
ちなみにかつて川沿いを掘ったら、温泉が湧き出てきた所から露天風呂が始まり、今日までの温泉文化に繋がっています。
大分ならでは?駅前温泉
そして別府でも見かけたのですが、天ヶ瀬にも駅前温泉という看板が!ここも共同温泉の1つです。
やはり入浴料は100円・・・!!!
とてもシンプルなのですが、きっと混浴の共同露天風呂があるから生まれる町の文化もあるのかなーと思います。
現在は閑散とした様子の天ヶ瀬温泉ですが、なんだか日本の温泉文化の歴史を感じる地域でした。
別府や湯布院もいいですが、機会があれば是非天ヶ瀬の共同露天風呂にもチャレンジしてみてくださいませ(^^)