どーも、冨安です。
僕が、北海道に引っ越す時に使った地域おこし協力隊制度。
気がつけばかなり長く、知名度のある事業になっているイメージです。
現在、新卒一括採用について見方も変わる傾向もあり、色んな働き方をやっている若い人が増えているなかなと思います。
そんな流れの中で、新卒で地域おこし協力隊をやろうとする方も増えているのではないでしょうか?
僕自身も大学を休学中に、地域おこし協力隊をやってみて学生あがりでの地域おこし協力隊を経験しました。
自分でやってみて思うのですが、個人的には新卒で地域おこし協力隊はオススメできません。
もちろん一概にいえないですが具体的に
地域おこし協力隊に求められるのが具体的にどのような能力であり、
ではなぜ新卒で地域おこし協力隊は辞めた方がいいのか?
それでも地域おこし協力隊やってみたかったら、どんな地域を選べばいいか?
何ていうことを考えてみたいと思います!
何でもいいから定住!はナンセンス?
地域おこし協力隊の役割は、普通に移住定住することも大事かもしれないですが
今まで地域にはなかった、仕事を創って生計を立てて暮らしていくことだと思っています。
僕自身は、新卒で北海道平取町で地域おこし協力隊をやりましたが
力不足で、仕事を創りだしてそれで生計を立てて暮らしていくことはできませんでした。
結局、協力隊任期終了後は、役所に就職。
ですが公務員は1年で辞めて、今に至ります。
そうした経験から、協力隊は任期後は就職しようと思えば就職先は色々とあるのかなと思います。
ですが税金を捻出して、それでは協力隊をやる意味はあまりないと思います。
定住することが目的になりがちですが、何でもいいから定住ではなく
仕事を創って生計を立てて暮らしていくことが、その地域の次に繋がるのではないでしょうか?
地域おこし協力隊に必要な、「マーケット感覚」と「稼ぐ力」
そして仕事を創って暮らしていくために必要な2つの能力が
「マーケット感覚」と「稼ぐ力」だと思います。
以前ブログで詳しくお伝えしております!
組織と市場、どっちに評価されたい?公務員1年で辞めるのを後押ししちゃった1冊、ちきりん「マーケット感覚を身につけよう」 – とみやすブログ

結局お金稼げなかったら、「まちづくり」も「地域おこし」もくそもないと思う。木下斉「稼ぐまちが地方を変える」 – とみやすブログ

「マーケット感覚」とは売れるものや社会に求められるものを認識する能力。
いたる所で市場化が進み、不確実性が高まるこれからの社会では、
英語力や資格などの個別のスキルよりも、
「何を学ぶべきか?」「自分は何を売りにすべきか?」という
「本質的な価値」を見抜く、一段上のレベルの能力が必要になります。
その力を、本書では「マーケット感覚」と命名しています。
これは、別の言い方をすれば、
「社会の動きがこれからどうなるのか」
「今ヒットするのはどんなものか」
などがわかるアンテナやセンサーに当たるものであり、
「生きる力」「稼ぐ力」と呼ばれているものの核とも言える能力です。
まずこうした「マーケット感覚」があり、
次に具体的に利益を生み出し、利率高く事業を回していく「稼ぐ力」。
仕事を創って暮らしていくことが求められる、
地域おこし協力隊では「マーケット感覚」と「稼ぐ力」という2つの能力が大事だと思います。
もちろん地域での人間関係とかも大事ですが・・。
地域おこし協力隊で起業するような方々は、「マーケット感覚」と「稼ぐ力」が鍛えられてる30代以上の人が多いと思います。
地方移住成功の秘訣は「ビジネスキャリア積んでから」(吉田大樹) – 個人 – Yahoo!ニュース
では学生がいきなり素知らぬ地域いって、人間関係うまく築きながら
お金を稼いで仕事を創りだしていけるか?
というとそれができるスーパーな学生は、1部じゃないかなと思います。
僕は全然ダメでしたけども。
普通に、北海道の暮らしに慣れるのに時間がかかった気がする(笑)
「マーケット感覚」と「稼ぐ力」がない学生が、協力隊やっても
末路はどっかに就職という可能性が高いと思います。
僕みたいに。
まあそれでもいいかもしれないけど、協力隊事業を有効に活用できなかったと自分で思います。
さらに地域おこし協力隊をやっても「マーケット感覚」と「稼ぐ力」は成長しない可能性もあり、
次のキャリアに繋がるかも微妙です。
では次に新卒で地域おこし協力隊をオススメしない理由をより具体的に3つ挙げます。
1:「稼ぐ」発想を必要としない役所の受け入れが多いから
地域おこし協力隊は、期限3年でそれ以降は給料はないので、期間中からガンガン稼ぐことをやるべきだと思います。
ただ協力隊の受け入れは、稼ぐとは正反対のポジションの役所が中心になることが多いです。
役所が受け入れだと、「稼ぐ力」は身につかないと思います。
最初から「予算」がありますから、稼いで利益を上げることを考える必要はありません。
稼ぐよりも、補助金をどうとるか?
みたいなことの方が大事だったりして
そういう環境だと、新卒の人は稼ぐことは学べません。
さらに協力隊で給料もらってるのに、+副業で稼ぐことはよく思われなかったりもします。
役所や議会の考え方次第ですかね。
僕はいちいち役所や議会にお伺いを立てる必要もない、今のフリーランスの方がやりやすいです。
逆に受け入れが民間的な組織の地域はいいかもしれないですね!
2:稼がなくても給料が入ってくる。
2点目です。
地域おこし協力隊は、具体的に成果をあげなくても3年間は何となく給料入ってくるんですよね。
その環境があまり新卒には良くないと思います。
僕みたいに、たるむ可能性があります。
受け入れ地域にもよりますが・・。
稼がざるをえないような環境で、「稼ぐ力」や「マーケット感覚」をしっかり身につけてから
地域おこし協力隊をやるような順番の方がいいと思います。
「稼ぐ力」や「マーケット感覚」がないと、せっかくの協力隊期間の時間をうまく投資できない可能性が高いと思います。
3:次のキャリアに繋がるか微妙。
例えば役所受け入れで、半分公務員みたいな形で協力隊期間を過ごしたら
次のキャリアに繋がるかといえば、すごい微妙だと思います。
地域によって、やることも異なるので一概に言うことができないのですが。
手に職がつくことなら、いいですが手に職がつかない人も多いはずです。
その時に、次のキャリアに繋がるか微妙というか、
自分で自分をブランディングする必要があると思います。
全体で見たら地方に行く選択をしている若者は少ないので、その土地での経験や人脈はよそに行っても役立ちます。
例えば僕なんかその典型で、
地域おこし協力隊→公務員→夕張なうフリーランス
手に職はつけることはできなかったので今、苦労しています。
ただ地域おこし協力隊で移住した経験があったから、4月から夕張に引越して、かろうじて今やってこれてるのだとも思います。
いずれにしてもあってないようなキャリアですので、自分で自分をブランディングしないとやっていけません。
新卒で地域おこし協力隊をやる時は、誰とやるか?が大事だと思う!
新卒で地域おこし協力隊をオススメしない3つの理由についてお伝えしました。
これで辞めた方がいいなと感じた人もいれば、何と言われてもやるような人もいると思います。
では新卒で地域おこし協力隊をやるとしたら、何を重視して地域など選択するべきなのでしょうか?
個人的には
どこの地域に行くか?よりも
何をやるか?よりも
誰とやるか!
「人」で行く地域は考えるべきかなと思います。
3年間という期間の間に、移住して自分の仕事を創って!
ということをやるわけですから、実際に自分で稼いでいる組織がベストではないでしょうか?
民間ですよね。
自ら稼ぐ必要ない役所や補助金で生存している第3セクターみたいな組織の人が中心では、新卒の人が行っても3年間有効に過ごすことはできないんじゃないかな?
お互いに自分で稼いでないから、お互いに任期後どうすればいいか、分からないと思います。
最初に書いた「マーケット感覚」や「稼ぐ力」がある人が受け入れに関わる組織を自分だったら選びます。
もうやりませんが、もしやるとしたら、完全に人で選びます。
アドバイザー制度もあるから、アドバイザー的な人がいる地域を選ぶとかも1つの考え方かもしれません。
後は転職サイトでも地方の求人あったりするから、 リクナビNEXT
とかを活用するという選択肢もありだと思います。
というわけで自分でやってみて、僕はあまり新卒で地域おこし協力隊はオススメはしません。
色んな生き方があることはいいと思いますが、皆さまは新卒で地域おこし協力隊をやることについてはどう思いますか!?
これをいうと身も蓋もないですが、まあ結局自分次第ですよね(笑)
地方移住成功の秘訣は「ビジネスキャリア積んでから」(吉田大樹) – 個人 – Yahoo!ニュース
組織と市場、どっちに評価されたい?公務員1年で辞めるのを後押ししちゃった1冊、ちきりん「マーケット感覚を身につけよう」 – とみやすブログ
結局お金稼げなかったら、「まちづくり」も「地域おこし」もくそもないと思う。木下斉「稼ぐまちが地方を変える」 – とみやすブログ
追記:この記事に文章能力低い的なコメントされてるのを見かけたので、それに対して思ったことを書いておきました。
能力低いのはは認めますが、不完全でもアウトプットし続けるだけです。
不完全でもアウトプットし続けるだけ。新卒で地域おこし協力隊をオススメしない3つの理由、続編 – とみやすブログ