1万キロのジャガイモ植え付けは、どう進められるか?

どーも、冨安です。

北海道の平取町でジャガイモ栽培に励んでいる今日このごろです。

思えば4月からジャガイモのために労働をしておりみんな腰を痛めながら働いています。

ときどきなぜ僕はジャガイモにここまで尽くしているのだろうか?

とふと思います。

ジャガイモが育ちやすいように土を耕し、よく育つよう肥料をまき、病気にならないよう薬をまき、ジャガイモにいたれりつくせりではないですか。

今日もジャガイモに尽くしていくわけですが、もはや僕はジャガイモの奴隷です。

農業とは人類が植物の奴隷になる産業なのかもしれませんね。

そんなことを言っても、そんな世界で生きる必要があるので今日もジャガイモに尽くします。

1万キロのジャガイモ植え付けは、どう進められるか?

4月から北海道にきて耕起を進めて、ようやく現在植え付けをしています。

4月末には植えたかったところですが、天気や思うように進まないことがあり気がつけば5月中旬です。収穫時期は9、10月で雪が降る前に収穫を完了させたいところです。

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今年は面積にして5ヘクタール。重量にして1万キロのジャガイモを栽培する予定です。

5ヘクタールというのは岡山にいた頃の規模感としては半端ないと感じるのですが、北海道の大規模農業では小さく感じるスケール感です。

1万キロというジャガイモの植え付けはどうやって進むのでしょうか?

当日の流れとしてはトラクター2台体制で進みます。1台はロータリーで土を均し、もう1台で植え付けを行います。

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①倉庫から種芋、肥料を畑まで運び出す。

②ポテトプランターに肥料と種芋を入れる。

③種芋が1つ1つ植わるよう、ポテトプランターに乗りながら植え付けをしていく。

植え付けの作業工程は大きくこの3つです。

種芋は大きいものはカットして使います。1万キロの種芋カットに7、8人で3日くらいかかっています。

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そして種芋がある倉庫と畑が車で5分〜10分かかるので、この種芋運搬が手間暇かかることの1つです。

種芋コンテナも肥料袋も各20キロで、それを1万キロ分積んで下ろしてを繰り返すのはそこそこ重労働です。

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ポテトプランターに人が乗り、種芋が1つ1つ植わるように分別します。

そしてジャガイモを植えて土をかぶせていく。

そして朝から夕方までやって進捗が1.5ヘク〜2ヘクくらい。5ヘクタールでこのポテトプランター使って、3.5日くらいかかります。

途中雨が降って想定より進まなかったりするので、作業工程に遅れが出てきて種芋が腐ってきたりするのだと思います。

機械化と人手作業のはざま。

北海道の農業ではどれだけ人の手間暇をかけずに、機械にまかせて作業を進めるかが大事だと思います。

この植え付けをすべて人力でやるとかかるのは時間と人手。

機械があれば効率的に大量に植え付けることができますが、機械にかかるコストが問題。

今回植え付けをやってみて、運搬に手間暇が結構かかる印象です。ポテトプランターにも4人乗っていて人手がかかっています。

この辺りももっと大規模にされている農家さんは、機械でやる仕組みを作られているのだと思います。

例えばGPS付きのポテトプランターもあって、これは運転手一人乗ってるだけでいいそうです。ただしコストがかかります。

もし資金や販路の目処があれば、人手のいらない高性能な農業機械を使用する。

なければ手持ちの設備や人でできるやり方をする。

この兼ね合いのなかで出荷まで行い利益を出せるのか?

これがジャガイモは難しいと聞きます。ジャガイモに限らないと思いますが。

例えば今いる平取町ではハウス栽培のトマト農家さんがほとんどで、ジャガイモ栽培している農家さんは少ないです。

・単価が低く採算を合わせるのが難しい

・地味に人手が必要になる

こうした要素があるジャガイモをやらずに、単価の高いトマトをやった方が短期的には合理的です。一方で儲けるのが難しいジャガイモは生産する農家は減ると思われるので、長期的にはやる価値がある印象です。

すべてを機械化できる膨大な資金がない限り人手は必要になるという、大規模農業の機械化と人間作業のはざまを考える1万キロのジャガイモ植え付けです。

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