なんで日本は先進国になったか? 「銃・病原菌・鉄」から②

どーも、冨安です。

文庫 銃・病原菌・鉄 (上) 1万3000年にわたる人類史の謎 (草思社文庫)

大好きな書籍「銃・病原菌・鉄」を読んでいて、なんで日本は先進国と言われる国になれたのか?

考えるきっかけになったのでアウトプットします。

世界には、なぜ狩猟採集的な暮らしをしている人もいれば、先進国と言われる国で暮らす人がいるのか?

同じ地球で大陸ごとで、なぜこんなにも全く異なる暮らしが生まれているのか?

本書では上記のような問いをひたすら、フィールドワークを通じて考察していきます。

著者のジャレド・ダイアモンド先生がニューギニアの政治家ヤリさんと話しているときに投げかけられた下記の問いがきっかけになったそうです。

「あなたがた白人は、たくさんのものを発達させてニューギニアに持ち込んだが、私たちニューギニア人には自分たちのものといえるものがほとんどない。それはなぜだろうか?」

銃・病原菌・鉄より

例えば日本は先進国というポジションに入り衰退しているかもしれませんが、暮らしぶりは狩猟採集的な暮らしをしている人々と比較したら色んな技術やモノを持っています。

ではこの逆はなぜなかったのでしょうか?

日本がまだ狩猟採集的な暮らしをしていて、先進国と言われる国々と差があったような可能性もあったと思います。どっちがいい悪いとかはないと思いますけど。

でも日本は稲作文化が生まれ、鉄という技術も発達して、中央集権的な政治の仕組みもできて、戦国時代にはポルトガルから伝来した鉄砲をコピーして大量生産するだけの技術を持っていました。

アメリカ大陸では戦国時代あたり、まだ銃も鉄も持ち合わせていませんでした。

「銃・病原菌・鉄」を読んでいて、日本は先進国になれるだけの恵まれた要素があって、現代の日本を生きる僕はその恩恵を受けているのだと思いました。

では日本はなぜ先進国になることができたのでしょうか?

「銃・病原菌・鉄」の内容から考えてみます。

文明はどうやって生まれたか?

「銃・病原菌・鉄」は農耕が始まる1万3000年前からの人類史をさかのぼります。

現在の社会に至る文明は、食糧生産による食糧の余剰から始まります。

狩猟採集から農耕が始まったことにより、食糧の余剰が生まれて、定住するようになり食べる以外のことに人々はエネルギーを使えるようになった。

例えば食糧の余剰は富の蓄積を生んで、権力や格差を生み、中央集権的な政治の仕組みが生まれました。

食糧の余剰が仕事の分業を生み、暮らしは徐々に分業化され、現在は凄まじい高度な分業社会のなかで僕たちは生きています。

食べ物の心配をする必要がなくなって、生きるための事以外に時間を使える暇な人が生まれたことが文明を発展させてきたんですね。

娯楽とかまさにそうですよね。

暮らしに余剰があって、暇があるから遊びは生まれる。

文明は東西に広がるが、南北には広がらないという特徴。

農耕をするために人々は大河付近で暮らしはじめて、世界4大文明が生まれました。

世界4大文明はすべてユーラシア大陸であり、そもそもユーラシアは農耕や家畜をするために優れた条件が整っていたと本書では書いてあります。

例えば優秀な植物の種があったか?家畜になれる動物がいたか?など。

こうして書いていて人間都合な話だなと思いますけども。

そして中東メソポタミア文明は西のヨーロッパに広がっていき、中国の黄河文明は東の日本へと広がりました。

緯度の関係から文明は、東西に広がるが南北には広がらないという特徴があるそうです。

例えばこうして見ると現在の先進国と言われる国々は、緯度が同じようなものかもしれません。

一方で南北に長いアメリカ大陸では、文明が広がりづらかった。

そして大航海時代スペインがやってきて、文明の衝突が起きインカ帝国、アステカ帝国は滅びゆく結果となった。

銃・病原菌・鉄。

大航海時代のヨーロッパが持っていて、アメリカ大陸のインカ帝国やアステカ帝国が持っていなかったものはなんだったのか?

その直接的な要因が「銃・病原菌・鉄」であったと。

ちょっと前までは全然知らなかったのですが、インカ帝国などはスペインの圧倒的な武力で滅亡したのかと思ってたのですがそうではなかったんですね。

200人足らずのスペイン人がインカ帝国を滅ぼせたのは、武力以上に病原菌だったそう。

スペイン人が持っていた病原菌への免疫を、当時のアメリカ大陸の人々は持っていなかった。

武力以上に天然痘という病原菌の広がりにより、インカ帝国、アステカ帝国は亡国の道に。

当時ヨーロッパでは複数の動物を家畜化していて、動物由来の病原菌への耐性を持っていたんですね。

人にとって、優秀な家畜がいたユーラシア大陸といなかったアメリカ大陸。

家畜の差が病原菌への耐性への差となり、大航海時代の力関係につながった。

なんで日本は先進国になったか?

本ブログタイトルに立ち返り、なんで日本は先進国になったか?

文明は東西に広がるが南北には広がらないという特徴から、日本は立地と気候に恵まれてたから先進国になれたんだなと思います。

中国の東に位置して、緯度も大きくは変わりません。きっと世界からみたら日本は中国の1部のように歴史を歩んでるようにみえるんじゃないでしょうか?

中国で広がった稲作や鉄の技術が日本に広がり、優れた農耕が広がるのもはやかった。

奈良時代には遣唐使を送り、唐の中央集権的な仕組みを輸入しています。

奈良時代あたりまでに中国から伝わってきた農耕やそこから派生する文明が、今の日本の基礎になってるように思います。

ジャレド・ダイアモンド先生の印象の残ってる言葉。

人間の能力に人種差はない。より東西に広い(緯度に差がない)陸地という環境が、ユーラシア大陸の住人の「文明化」に有利に働いた。

銃・病原菌・鉄より

ユーラシア大陸の極東に位置する立地が、今の日本をつくる大きな要因だったんだなと「銃・病原菌・鉄」を読んで考えた次第でした。

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