感想と要約③:生命の暗号

どーも、冨安です。

「生命の暗号」という本を読んだので紹介します。

コロナウィルスをきっかけに感染症やウィルスに関する本を色々と読んでいます。

ウィルスとはDNAのような遺伝子とそれをタンパク質であり、生物ではなく物質である。4種類の塩基配列で構成されている。

ウィルスは宿主に宿ってはじめて活動を始める。

みたいなことはよく書かれているのですが、どうにもイメージができず腑に落ちません。

生物ではないウィルスはそもそもどうやって生まれるんだろうか?

などと疑問が広がり、何冊本を読んでもいまいちピンと来ません。

ウィルスの本を読んでいて、遺伝子ってなんなんだろう?

という疑問がでてきて読んだ「生命の暗号」という書籍。

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遺伝子についての本ですが、切り口が面白くて読みやすかったです。

生命の暗号とは、遺伝子。遺伝子は人の体をつくる設計図の役割をしています。

1997年出版の本ですが、今読んでもそれなりに楽しめると思います。

【遺伝子をオンにすれば誰もが無限大の能力を開花できる!】

良いDNAのスイッチをオンにし、悪いDNAのスイッチをオフにしよう!

なにかにつけ「遺伝だからしょうがない」。そう思っていませんか? しかし、それは間違っています。
誰にでも無限の可能性があるのです。

なぜなら、遺伝子にはオン、オフの作用があるからです。
よい遺伝子をオンにし、悪い遺伝子をオフにすれば、人は変われます。
その遺伝子をオンにする方法も本書に書いてあります。

また、遺伝子工学の世界的権威で本書の著者である村上和雄先生は言います。

「今、人類はその全知能をかけて遺伝子を読み取ろうとしている。私は、遺伝子の暗号を読んでいて、その精緻な働きに驚嘆した。しかし、もっとすごいことに気がついた。それは暗号を書いたものが存在するということだ!」

先生はその存在をサムシング・グレートと呼んでいます。
はて、サムシング・グレートは何を考えわれわれを創ったのでしょうか?

Amazon紹介文より

著者は遺伝子工学者として科学的に遺伝子について書きながらも、未だに分からないことの方が圧倒的に多いといいます。そして科学的でないことの可能性を「サムシング・グレート」といい、科学では分からない可能性について触れています。

科学科学していないところが本書の読みやすい点だと思いました。

人の体はどうやってできているか?

人の体は60兆もの細胞から成り立っていて、これらの細胞には基本的に同じ遺伝子が組み込まれているそう。

・体重六〇キロの人で約六十兆個もあります。キロあたり約一兆個の計算で、生まれたばかりの赤ちゃんでも三兆個の細胞をもっています。とにかくちょっとピンとこないくらいのすごい数ですが、もっとすごいことは、この細胞の一個一個に、例外を除いてすべて同じ遺伝子が組み込まれていること。

・人間の体はいろいろな部分で成り立っていて、見た目やはたらきはずいぶん違っています。たとえば髪の毛と爪と皮膚。この三つを見ても、とても同じ仲間とは思えないでしょう。しかし、これらは全部細胞と呼ばれるもので、構造やはたらきは基本的に同じ。

生命の暗号より

受精卵という1つの細胞が分裂を繰り返して赤ちゃんが生まれる。

そして1つ1つの細胞が果たす役割は遺伝子により決定される。

遺伝子という人体の設計図にかかれていることは、タンパク質の設計図。

そもそもタンパク質とはいったいなんなのでしょうか?

・では、遺伝子には何の暗号が書かれているのでしょうか。  結論をいえばタンパク質をつくる暗号なのです。タンパク質というのは私たちの体のなかで、水とともにもっとも大切なものです。それは体の構成要素であると同時に、体のなかで起こるさまざまな化学反応に必要な酵素やホルモンなどの材料でもある。いわば生命現象のもとになる物質

・タンパク質は生命の体を構成しているもっとも基本的な物質です。私たちはタンパク質を栄養素の一つとしてとらえ、ほかに炭水化物、脂肪が重要であることも知っています。つまり栄養学でいう三大栄養素です。この三大栄養素の関係はどんなものでしょうか。  まず一軒の家を想定してください。  家の土台、構造材から家具類まで、すべての基本構造を形づくるものがタンパク質です。脂肪はその構造材の間を埋めたり、保護したりするもの。炭水化物は電気、ガスのようなものです。 「生きる」とはこの家に「住む」ことです。

生命の暗号より

この例え分かりやすくていいですよね。

要は体の基本構造を作ってくれるのがタンパク質であり、その設計図が遺伝子であると。

遺伝子のスイッチオン、オフ。

遺伝子はすべての遺伝子が稼働しているわけではなく、眠っている遺伝子もたくさんあるそうです。

この辺りは科学的な話ではなく宗教的な気持ちの話な印象でした。

遺伝子については科学者であっても、それだけよくわからない要素が多いということだと思いました。

ある環境に巡り合うと、それまで眠っていた遺伝子が「待ってました」とばかりに活発にはたらき出す。それがはたらき出すと急に人が変わるということがあるわけです。よく「心を入れ替える」といいますが、心の変化が、いままでとは違った遺伝子を目覚めさせ活性化するのです。

ある環境に巡り合うと、それまで眠っていた遺伝子が「待ってました」とばかりに活発にはたらき出す。それがはたらき出すと急に人が変わるということがあるわけです。

また、彼は性格でも得をしました。非常に前向きであることに加えて、あまり先のことを心配せず、与えられた仕事に目いっぱい取り組む思い切りがありました。こうした資質は成功者に多く見られます。私は遺伝子ON型人間の特徴だと思っています。

生命の暗号より

遺伝子がONになってる人、なっていない人の話があったのですが、共感するところがありました。

頭でごちゃごちゃと考えてなんだかチグハグな人→遺伝子オフの人

目の前のことを淡々とやって成果を出していく人→遺伝子オンの人

みたいなイメージで書かれてました。果たしてこれが遺伝子によるものなのか?

分かりませんが眠っていた遺伝子が目覚めることは、環境を変えることで起こりうるのだろうと思います。

僕はだいたい自分の力では生きていない。という気づき。

本書を読んでいて、僕はだいたい自分の力で生きていないんだなと思いました。

生命の仕組みは、まったく驚くほど不思議なことばかりです。人は「生きる」などと簡単にいいますが、自分の力だけで生きている人は、地球上に一人もいません。呼吸にしても、血液循環にしても、私たちが自分で工夫してはたらかせているのではなく、ホルモン系・自律神経系などが、自動的に活躍しているからこそ私たちは生きているのです。

人間を含めたすべての生物の「 生命」は、人間の工夫や知恵でつくられたものではなく、「サムシング・グレート」からの贈り物であることを思い出す必要があると思います。そんなに思い上がってはいけない――と私はいいたいのです。

生命の暗号より

ふと考えてみれば、僕がなぜ生きているのか?

なぜ呼吸をしているのか?

なぜ足が動いて歩くことができるのか?

なぜ頭で物事を考えることができるのか?

なぜこうして文章を書くことができるのか?

分からないことばかりです。

なぜだか分からないですが動いてくれる体があること。

そして呼吸ができる空気があり、水があり、食べ物があり、食べ物をつくる土があるから生きています。

自分がどうこうして生きていることなどほとんどなく、生きているのは本書の言葉を借りれば「サムシング・グレート」のおかげだなと思いました。

凄まじいほどの過去から脈々と受け継がれただろう生命の暗号によって、僕は今日も生かされております。

人が生きる、ということを考えるきっかけになる一冊でした。

生命の暗号【電子書籍】[ 村上和雄 ]
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