どーも、冨安です。
今度8月に絵本えんとつ町のプペルのVRシアターを岡山でやります。
これをやってて面白いなと思うのが、エンタメの届け方の変化です。
今回やるプペルVRって、これまでディズニーやUSJ、遊園地、ゲームセンターみたいな場所でできるような体験ができます。
例えばディズニーランドのコンテンツは著作権がめんどくさくて、素人が届けるような企画をするのは難しいと思います。
だいたいディズニーの所有権を持っているオリエンタルランドなどが、コンテンツづくりから届けるところまでやっているはず。
コンテンツを独占してやっていますよね。
プペルは著作権フリー
一方でキングコング西野さんが作った「えんとつ町のプペル」は、作った本人が著作権フリーと言っています。
絵本に関連する「光る絵本展」なども主催する権利を売っていたりして、素人が「えんとつ町のプペル」関連の企画をすることができちゃいます。
今回岡山で僕が主催するプペルVRも主催する権利が販売されていたりして、VRのことをそこまで知らない素人がエンドのお客さんに届ける仕事をします。
これまで企業が独占して企画販売していたものが、「えんとつ町のプペル」では素人が各地で分散して企画主催をしているということが起こっています。
下の記事で起こっていることをプペルVRを通じて実感します。
エンタメの大転換期を象徴する「一つのニュース」 by キンコン西野 | 西野亮廣ブログ Powered by Ameba
何年も前から話していますが、エンタメの主流は今、“プロが作ったものをお客さんに届ける”『レストラン型』から、“お客さんが食べるものを、お客さんと一緒に作る”『バーベキュー型』へと映っていて、まだまだ多くの作り手(とくに昔の人)が、このことに気がついていません。
『レストラン型』の強みは「美味しい(クオリティーが高い)こと」で、『バーベキュー型』は「焦げた(味は落ちる)けど、楽しいよね」といったところだったのですが、バーベキューを重ねまくっているうちに、ここにきて、『バーベキュー型』の肉の味(クオリティー)が『レストラン型』を超えはじめてきました。
自分達が「お客さん」として面白がれるエンタメを、自分達で企画して、自分達で予算を集めて、自分達で作る。そして、そのクオリティーがプロの仕事を凌駕しはじめてきている…という。
例えばプペルVRを主催しようと思ったのはコンテンツそのものや周辺の設計含めて、めっちゃ面白いVRの使い方してるなあ!
と感動したからで、今度はそれを作り手の方と一緒に届けることができるっていう。
うまく言語化できないんですけど、この流れはすごい時代の境目を感じます。
作る人、届ける人、見る人
この境目がなくなってきていて、映画や絵本、ゲームなどのエンタメを作る人は、素人のファンが主催できる仕様のものをパッケージ化しておくのが大事なんだろうと思います。
キンコン西野さんの著作権フリーな絵本の作り方、広げ方、届け方はめちゃ面白いです。
僕みたいなただVRが好きなやつがプペルVRを主催できて、さらに今後もいろいろとできそうなので最高です。
僕はどうやったらVRの体験が最高になるか?どういう使い方をしたら体験の価値が上がるか?
というところに興味があって、VRコンテンツそのものと同じくらいに周辺の設計が大事ではないか?
と考えています。このへんはプペルVRを作った方と話したときに、認識が近い!
と思ったので、僕はVRの理想的な使い方をプペルで実験していきたいと考えております!!
こんな楽しいことにめぐりあえて幸せですw