どーも、冨安です。
僕はもともと横浜出身ですが、大学を休学して、もはやかなり名前が広がってきた地域おこし協力隊制度で北海道に来ました。
特に社会人経験がない状況で、地域おこし協力隊をやっちゃったわけです。
協力隊→公務員というプロセスを経て、当時北海道に来たばかりの時を振り返って無知だったなと思います。
今もですけど。
行政やNPOや民間など、何をやるにも社会の法律やルールの中で、どうやって成果を上げていくのかが問われます。
地域おこし協力隊は地方自治体に雇われるので、地方行政との関わりが密接です。
地方自治体の枠組みの中で動くので、
地方自治体がどうやって運営されているか?どんなルールがあるのか?
僕は行政のルールなど知らないで、地域おこし協力隊をしてしまったけど、
行政のルールや仕組みを理解した上で活動に望むことはとても大事なのではないでしょうか?
なぜ協力隊と行政のミスマッチが各地で起きるかといえば、お互いにお互いの立場が理解できないからだと思います。
協力隊の側は例えば、行政のルールを理解してくれば、任期期間中に可能な事、不可能な事が見えてきて、適切な動き方ができると思います。
ただ誰かが教えてくれるものでもないので、自分で勉強するしかないんですけどね。
学生さんで地域おこし協力隊やってみようかな!て方に役に立ちそうなことをお伝えしてければと
社会人で協力隊をやる方、学生で協力隊をやる方の違いはスキルもあるけど
社会のルールを知っているか、否かという部分もあって、同じ地域を見ても見ている物は全く異なるはず。
その辺り、僕が学んだことは少しずつアウトプットして、かつての自分みたいな方にお役に立てればいいなと思います。
会計年度独立の原則
「会計年度独立の原則」と1年間の行政の財政運営の流れは、理解しておきたいことです。
当たり前すぎる話かもしれませんが僕はいまいち理解していなかった!笑
行政には「会計年度独立の原則」という決まりがあります。
その年度の支出は、原則全部その年の収入から支払ってくださいね!
っていうルールです。
例えば、今は2015年。
2015年にやる事業は、前年度に全て事業と予算配分の計画が行われます。
2014年の段階で翌年の事業と予算は決められ、2015年はその計画を予算通りに忠実に実行していくことが求められます。
他の年度に影響を与えることなく、決められた予算はその年に完結、整理させないといけない、
これを「会計年度独立の原則」といいます。
行政は1年単位で動きます。
公共事業など複数年にまたがる事業の場合など例外もあります。
1年間の自治体の財政の流れ
さて、では自治体の予算はどのように決まってくるのでしょうか?
下記の画像は新潟県上越市のスケジュールです。
(新潟県上越市HPより)
2015年の事業と予算は、2014年の10月から予算編成会議として本格的に計画が始まっていますね。
10月、11月でそれぞれの課で事業計画と予算案が計画される。
それから町のお財布を管轄する財政係で、その予算がどうなのか?
予算査定が行われます。
さらに3月の議会で議決されて、2015年に行う事業はようやく決定します。
例えば、地域おこし協力隊が協力隊予算をこえて、2015年に何か事業をやりたい時は2014年の10月までに計画提案しないといけない。
2015年は、前年度に決まった事業計画を計画通りに実行していくだけですから、基本的に事業計画以外のことは動きづらいことが理解できるはず。
お金が必要だとしても、予算も決まっていませんから。
こんな感じで地域おこし協力隊においても、行政側の視点や年間スケジュールの流れを踏まえて、
計画的に動くことが充実した時間に繋がるのだと思います。
かつての自分に伝えたいですね(笑)