rp_51j9IIcdreL.jpg

どーも、冨安です。

先日友人の紹介でこちらの本を読みました。

米中 知られざる「仮想通貨」戦争の内幕

仮想通貨に限らずテクノロジーや国際情勢全般、それらを踏まえた上で日本の未来について通貨を中心に書かれています。

amazonの紹介から。

グローバル化と逆行する自国主義の広がりと主要国の政治的不安定要因が高まる中、

世界的金融リスクは欧州、米国、中東、南米でこれまでにない規模で増大しています。
その中でも特に米中貿易戦争が基軸通貨覇権戦争の様相を見せる中、国際金融以外に
暗号資産(仮想通貨)による新たな覇権争いが起こる可能性が高まっています。
各国政府の二極化に加えグローバル展開するデジタル化を強化したプラットフォーマーが
圧倒的競争優位を獲得した状況で、課題先進国 Japan が再復活する為の解決の糸口を
「政府暗号通貨」「東京クリプト金融特区」「クリプトキャッシュ」の融合スキームで
提示しています。
国際経済、米中の覇権争い、暗号解読、日本の未来、仮想通貨、ブロックチェーンなど、
関係する人はもちろん、政策担当者から、学生まで必読の一冊です。

難しい内容をかなり噛み砕いて分かりやすく書かれていると思います。それでも知らない用語がバンバン出てくるので難しかったですが。。

日本だけで見ると分からない海外情勢とテクノロジーを追いながら、これからなぜ、どういう形で仮想通貨が必要になってくるか?

そして日本はどういう社会を目指していくのがいいのか?

著者たちの日本への愛が伝わる一冊でした。

米中の貿易、金融戦争

まず本書では国際情勢、特に米中の様相から始まります。

日本でもニュースになったファーウェイのCEO逮捕やゴーン逮捕のバックグランドには何があるのか?

ビックデータや次世代通信5Gの米中の争いがどうなっていて、どのような結果になっていくのか?

米中の争いはドイツに飛び火してどう世界に広がっていくのか?

世界の覇権争いがどのように行われていて、日本の立ち位置はどうなっていくか?

ということが序盤で書かれています。

世界が不安定になると日本円の価値は高まり円高になっていくと考察していて、輸入産業は嬉しいけど輸出や観光産業には厳しい時代が来そうだなと思いました。

海外に行きやすくなりそうですね。

ビックデータ☓AIとサイバーセキュリティーの重要性

本書のなかではビックデータとAI、特にビックデータを持ってることが重要だと何度も書かれていました。

AIを活かすためにもビックデータが重要で、中国とアメリカのAmazonやFacebook、Appleなどグローバル企業が強くて、日本は海外に自国の情報を垂れ流している状況であり、そこにもっと危機感を持つべきだと言っています。

暗号通貨のプラットフォームも海外に握られることも日本にマイナス。

また生活のあらゆる領域にインターネットが関わってくる現在、サイバーセキュリティーの重要性も何度も書かれています。

医療、鉄道、発電設備などインフラに関わるものがサイバー攻撃されたら、一瞬で都会の機能はマヒしたりすると思います。軍事的な攻撃でなくても目に見えないサイバー攻撃は国を疲弊させる力を持っていますよね。

そこでインターネット空間のセキュリティーを守るために、暗号技術があります。

情報の漏洩や改ざんを防ぐために、暗号技術がとにかく重要だと。

仮想通貨は法定以外のサイバー空間で決済できる貨幣であり、ブロックチェーンという技術を使った貨幣がビットコイン。

ただブロックチェーンは扱うデータが大きくなるほどに、即時性の決済が困難になり使うメリットがないとの指摘。

そもそもブロックチェーン技術を使わなくても、暗号通貨の発行や送受信はできると。

本書に出てくる中村氏はすでに理論上は安全が確保されたクリプトキャッシュを開発、すでに海外で実装した実験が始まっているようです。

暗号技術の話もその歴史からかなり分かりやすく書かれています。

いうても知らないワードがどんどん出てくるので難しかったのですが。

誰もが通貨を発行でき、食エネルギー教育フリーの世界

本書の中にあった貨幣の未来の話が面白くて印象に残っています。

テクノロジーが進化して時代が変わっていく中で、仕事もお金の稼ぎ方も変わってくる。

1つ面白いなと思ったのが、これまで経済性がない社会性ある活動からもお金を生みやすくなるんじゃないか?

という話。

暗号技術がより使いやすくなり通貨発行、情報交換、契約などまでがスマホ1つでパッとできるようになったら?

中央政府が発行する通貨だけではなく、誰でも通貨を発行できるようになったら面白いんじゃないか?

例えばクラウドファンディングは3000円を応援したら、何かのリターンが担保です。リターンや信頼を担保に資金調達をします。

ただクラウドファンディングはやるハードルが高いです。もっと日常的な社会性のあることを気軽にお金にできないか?

世界のNPOやボランティアの課題かもしれません。

例えば草刈りが必要な地域では、地域やNPOが草刈りトークンを発行して一定の面積の草刈りをすることを担保に、トークンを買ってもらう。

1草刈りトークンを買ったら、一反草刈りしますみたいな。

NPOの寄付などは手間暇がかかるイメージなのですが、ここの過程を暗号技術で簡略化してくれたら、社会性のある活動に経済性が生まれてきそうです。

DznfRmuUwAEm2 t

最後に

エネルギーや食を担保に資金調達をして、エネルギーと農業を基盤にしながらフリーフード、フリーエネルギー、フリースクールを行って貧困をなくしていきたいというビジョンが書かれていました。

エネルギー、食、水がフリーになったら世の中はどうなるんだろう?貧困はなくなるんだろうか?とか考えます。

エネルギーや電力小売、農業を収益基盤にしながら医療、福祉、教育などをフリーで提供するのは地域の未来の在り方かもしれないと思いました。

その上で個々が得意なことでなにかを創造して人の役に立つような社会。昔の物々交換がまた暗号技術で違う形で生まれ変わるのかな?貨幣への考え方が未来はどうなってるんだろう?

などなど想像が膨らみ、何より著者たちの日本であり世界を良くしたい平和への思い感じる一冊でした。

これからの未来を客観的に伝えてくれるので仮想通貨に興味がなくてもおすすめ。